第 1 回

[1] [2] [3] [4]
[5] [6] [7] [8]
[9] [10] [11] [12]
[13] [14] [15] [16]
[17] [18] [19] [20]
[21] [22] [23] [24]
[25] [26] [27] [28]

4. 中村明海 さん
4 色の正方形のタイルをしきつめてつくった,大きな長方形があります。その中は,直角に交差する 2 本の直線を境に,4 個の小さな長方形に分かれており,左上が水色,右上が緑,左下がピンク,右下が黄色となっています。
水色の長方形はたてが横の 5 倍で,黄色のタイルは水色のタイルより 463 個多く,緑のタイルはピンクのタイルより 1165 個多くなっています。

(1) タイルは全部で何個ですか。
(2) 緑のタイルは全部で何個ですか。

問題図
解説

〔解説その 1〕 小学生向け
長さの単位はタイルの 1 辺の長さ,面積の単位はタイル 1 個分とする。また,大きな長方形の横の長さを A,たての長さを B とする。

1. 折り返したとき重ならない部分の面積
左側をたての線に沿って折返したとき,右端の重ならない部分の面積は 緑+黄色−水色−ピンク=1165+463=1628 となり,重ならない部分の横の長さを a とすると,a×B=1628 である。
同様に,下側を横の線に沿って折返したとき,上端の重ならない部分の面積は 1165−463=702 となり,重ならない部分のたての長さを b とすると,b×A=702 である。

2. 辺の長さの奇数・偶数の関係
A と a の差は二重部分の幅なので,A が偶数なら a も偶数,A が奇数なら a も奇数であり,B と b の差は二重部分の幅なので,B が偶数なら b も偶数,B が奇数なら b も奇数である。また,b×A=702 は 4 で割り切れないので,A と b の一方は偶数,他方は奇数である。よって,(A,a が偶数,B,b が奇数) または (A,a が奇数,B,b が偶数) のいずれかである。

3. 水色の長方形はたてが横の 5 倍であること
水色のたての長さは 5 の倍数であり,B+b は水色のたての長さのちょうど 2 倍であるから,B+b は 10 の倍数である。

4. A,a,B,b の関係を整理する
a×B=1628,b×A=702,
(A,a が偶数,B,b が奇数) または (A,a が奇数,B,b が偶数),
B+b は 10 の倍数である。
また,明らかに,A は a より大きく,B は b より大きい。

5. 1628 と 702 を (奇数)×(偶数) で表すと
1628=1×1628,11×148,37×44,407×4,
702=1×702,3×234,9×78,13×54,27×26,39×18,117×6,351×2

6. B が b より大きく,B+b が 10 の倍数となる組み合わせは
B が奇数のとき 5 通りあり,A が a より大きいものが候補となる。すなわち,
B=11,b=9 のとき,A=78,a=148 (A が小さいので不適)
B=37,b=3 のとき,A=234,a=44 (候補 1)
B=37,b=13 のとき,A=54,a=44 (候補 2)
B=407,b=3 のとき,A=234,a=4 (候補 3)
B=407,b=13 のとき,A=54,a=4 (候補 4)
B が偶数のときも 5 通りあり,
B=44,b=6 のとき,A=117,a=37 (候補 5)
B=44,b=26 のとき,A=27,a=37 (A が小さいので不適)
B=148,b=2 のとき,A=351,a=11 (候補 6)
B=1628,b=2 のとき,A=351,a=1 (候補 7)
B=1628,b=702 のとき,A=1,a=1 (A が小さいので不適)

7. 水色の横とたて
水色の横は A−a の半分、水色のたては B+b の半分であるから、B+b は A−a の 5 倍にならなければならない。7 通りの候補のうち,この条件を満足するのは
B=37,b=13 のとき,A=54,a=44 (候補 2)
だけである。

したがって,答えは
(1) 全部のタイルの個数は 37×54=1998 (個)
(2) 緑のたて=(37+13)÷2=25,緑の横=(54+44)÷2=49 より,緑のタイルの個数は 25×49=1225 (個)

〔解説その 2〕 中学生向け
2 つに分けたたての長さを p (上) と q (下),2 つに分けた横の長さを r (右) と s (左) とすると,
qr−ps=463...(A),pr−qs=1165...(B),p=5s...(C)
よって,(A)+(B) より,(r−s)(p+q)=1628...(D),
(A)−(B) より,(r+s)(p−q)=702...(E)
また,(A),(B) に (C) を代入して,
qr−5s2=463...(F),s(5r−q)=1165...(G)
(F) より,q は 5 の倍数ではないから,5r−q は 5 の倍数ではない。
よって,(G) より,s は 5 の倍数である。
そこで,s=5t とおくと,(F),(G) は
qr−125t2=463...(F)',t(5r−q)=233...(G)'
233 は素数であるから,(G)' より,t=1 または 233
t=233 とすると,p=5s=25t=5825 となり,(D) に矛盾。
よって,t=1 であり,s=5,p=25
したがって,(F)',(G)' より,qr=588...(H),5r−q=233...(I)
(E) より,p−q>0 で,p=25 であるから,q≦24
(I) より,5r=233+q で,1≦q≦24 であるから,47≦r≦51
47≦r≦51 のうち,588 を割り切るのは r=49 で,このとき q=12 となる。
以上より,(p,q,r,s)=(25,12,49,5)

したがって,答えは
(1) (25+12)×(49+5)=1998 (個)
(2) 25×49=1225 (個)

Copyright © 1998-2008 算数トライアスロン All rights reserved.