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重さが異なる 5 つのおもり A,B,C,D,E と,天びんがありました。
A 君は B 君に向かって,
「君なら何回天びんを使って,おもりを重い順に並べかえられる?」
と聞きました。B 君は少し考え,
「うーん,… 8 回かな」
と答えました。それに対し,A 君は
「7 回あれば,十分なんだよ」
と答え,おもりを天びんにのせ始めました。
最初の 3 回は次のような操作をし,次のような結果を得ました。
1 回目 A と B を比べ A>B (A の方が B よりも重い) が判明
2 回目 C と D を比べ C>D が判明
3 回目 A と C を比べ A>C か判明
以下同様にして,おもりを 1 つずつ比較する操作を (確実に 7 回以内で終わるように) 繰り返しましたが,なんと 6 回目の比較が終わったとき,A 君は
「運が良かったこともあるけど,6 回で終わっちゃった」
と言って,重い順番に並べかえました。
さて,A 君の出した結論は何でしょうか。可能性があるものをすべて答えてください。
(天秤使いの妙技)
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| ▼ 解説 |
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5 個のおもりの並び順は 5!=120 通り。また,27=128
よって,5!<27 が成り立つため,「うまく」天びんを使えば 7 回で可能となるのである。
しかし,120 と 128 はとても近い値であるため,「常に」無駄な比較を行わないことが要求される。その結果,比較する手順がかなり限定されることになる。
最初は 120 通りの可能性があり,これを 1 回目の比較で 60 通りに減らし,以下,30 通り,15 通りと減らしていく。ところが,4 回目に 15 通りが 9 通りか 6 通りに絞られるような比較を行ってしまうと,「確実に 7 回以内で終わる」という条件を満たせなくなるので失敗となる。なぜなら,もし 9 通りに絞られてしまうと,9>23 なので,残り 3 回の比較では確定できなくなるからである。したがって,4 回目は 15 通りが 8 通り以内,すなわち,8 通りか 7 通りへ絞られるような比較を行わなければならない。そして,4 回目以降の比較による解の候補数の変移は,以下の 4 パターンが考えられる。
15 通り → 8 通り → 4 通り → 2 通り → 確定
15 通り → 7 通り → 4 通り → 2 通り → 確定
15 通り → 7 通り → 3 通り → 2 通り → 確定
15 通り → 7 通り → 3 通り → 確定
この問題では 6 回の比較で確定したということから,
15 通り → 7 通り → 3 通り → 確定
というパターンに限られる。
さて,最初の 3 回の比較の結果,可能性がある順番 (重い順) は以下の 15 通り。
ABCDE ABCED ABECD
ACBDE ACBED ACDBE
ACDEB ACEBD ACEDB
AEBCD AECBD AECDB
EABCD EACBD EACDB
4 回目に比較する必要がある組合せは以下の 6 組。
(A,E),(B,C),(B,D),(B,E),(C,E),(D,E)
(1 回目と 3 回目の結果から,A>D は明らか。)
この 6 組の比較のうち,上記 15 通りの場合を 8 通りまたは 7 通りに絞ることができるのは (C,E) の比較に限られ,7 通りになるのは E>C となる以下の場合である。
ABECD
AEBCD AECBD AECDB
EABCD EACBD EACDB
5 回目に比較する必要がある組合せは以下の 4 組。
(A,E),(B,C),(B,D),(B,E)
(他の組合せの大小はすでに確定)
この 4 組の比較のうち,上記 7 通りの場合を 4 通りまたは 3 通りに絞ることができるのは (A,E) と (B,C) の比較で,3 通りになるのはそれぞれ E>A,B>C となる以下の場合である。
E>A のとき EABCD EACBD EACDB
B>C のとき ABECD AEBCD EABCD
よって,6 回目の比較で確定するのは
5 回目 E>A の場合:
6 回目 B>C のとき EABCD, D>B のとき EACDB
5 回目 B>C の場合:
6 回目 E>A のとき EABCD, B>E のとき ABECD
したがって,答えは ABECD,EABCD,EACDB の 3 通り。
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