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ある公園に,2001 年内の完成をめざし,ミレニアムを記念した大時計を建設中です。分針が 20.01 m,時針が 14.2 m,そして秒針が 24.6 m という巨大なものです。まだ,それぞれの針が進む速さは正確ではありません。なお,これらの針の長さは時計の中心から先端までの距離とします。
さて,この時計の 3 本の針の先端を結ぶ三角形が正三角形になるとき,その正三角形の面積は,1 辺の長さが 1 m の正三角形の面積の何倍ですか。ただし,正三角形の大きさがいくつか考えられる場合は,それらすべての面積を合計してください。
(ミレニアム記念大時計)
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| ▼ 解説 |
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(a) 正三角形ができるようす
時計の中心を O,時針・分針・秒針の先端をそれぞれ A,B,C とし,△ABC が正三角形であるとする。△OCP が正三角形となるように点 P をとると,△OCA と △PCB は合同 (2 辺夾角相等) であるから,PB=OA (時針)。
よって,点 B は,点 O を中心とする分針の長さ OB を半径とする円と,点 P を中心とする時針の長さ OA を半径とする円の交点である。
2 つの円の交点は 2 個 (図の B と B') であるから,条件を満たす正三角形の大きさもこれら大小 2 種類だけである。
(b) 大きい正三角形の面積 S
図のように,点 A,B,C を中心に,点 O を時計回りに 60 度回転した点を,それぞれ Q,R,P とする。また,OA,OB,OC を 1 辺とする正三角形の面積を,それぞれ "あ","い","う",△OBC,△OCA,△OAB の面積を,それぞれ "ア","イ","ウ" とし,3 本の針を 3 辺とする三角形の面積を "え" とする。このとき,
四角形 OAQC に注目して,あ(AOQ)+え(COQ)=イ(OAC)+ウ(QAC)
四角形 OBRA に注目して,い(BOR)+え(AOR)=ウ(OBA)+ア(RBA)
四角形 OCPB に注目して,う(COP)+え(BOP)=ア(OCB)+イ(PCB)
これら 3 つの式を足すと,あ+い+う+え×3=(ア+イ+ウ)×2...(1)
ここで,S(ABC)=ア(OBC)+イ(OCA)+ウ(OAB) であるから,
(1) より,S=(あ+い+う+え×3)÷2...(2)
ここまでは,類題 (別解) が 算チャレ 第 15 回 にありますのでご参考に。
(c) 小さい正三角形の面積 T
記号を (b) と同様に定義する。ただし,点 R は,点 B を中心に,点 O を反時計回りに 60 度回転した点とする。
四角形 OACQ に注目して,あ(OAQ)+ウ(CAQ)=え(QOC)+イ(AOC)
四角形 OBCR に注目して,い(OBR)+ウ(CBR)=え(ROC)+ア(BOC)
四角形 OCBP に注目して,う(OCP)−イ(BCP)=え(POB)+ア(COB)
これら 3 つの式を足すと,あ+い+う=え×3+(ア+イ−ウ)×2...(3)
ここで,T(ABC)=ア(OBC)+イ(OCA)−ウ(OAB) であるから,
(3) より,T=(あ+い+う−え×3)÷2...(4)
(d) 正三角形の面積の合計
大小の正三角形の面積の合計は,(2)+(4) より,S+T=あ+い+う
すなわち,それぞれの針の長さを 1 辺とする 3 個の正三角形の面積の和にほかならない。これらは,1 辺の長さが 1 m の正三角形の面積の,"あ" は 14.2×14.2=201.64 倍,"い" は 20.01×20.01=400.4001 倍,"う" は 24.6×24.6=605.16 倍 である。
したがって,答えは 201.64+400.4001+605.16=1207.2001 (倍)
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